【第6号】熱処理設備についてと資料提供(2)
緊急事態宣言が再び発令され、日常生活のみならず出社やお客様訪問へも支障が出るようになりました。
皆様の職場では如何でしょうか?
弊社東京支社でも在宅ワークやWeb会議・Web打合せを取り入れつつ、試行錯誤しながら業務を行っております。
この困難を乗り越えた先には、勤務スタイルや生活スタイルがだいぶ様変わりしてくるのではないかと感じております。
熱処理や設備に関するお問合せは、これまで通り承っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
さて、前回に引き続き今回は熱処理設備の雰囲気についてご紹介致します。
熱処理設備の雰囲気について(ガス雰囲気炉)
第5号では熱処理設備の雰囲気、大気炉を主に紹介いたしました。
今号では引き続き熱処理設備の雰囲気の分類より、ガス雰囲気炉について触れたいと思います。
【ガス雰囲気炉】
大気炉で鋼をそのまま加熱すると表面に酸化物ができたり、脱炭(*)して硬度が減少したりしますが、これらを軽減するために保護ガスを炉内に流して処理する設備のことを指します。
*脱炭・・・鋼材表面のC(カーボン)が酸素と結合することにより、鋼に含有していた炭素が減少すること。脱炭すると硬度不良の原因となります。
酸化や脱炭を軽減するための保護ガスは、コストの安価なN2やアンモニア分解ガスを用いることが多いですが、用途や目的によって異なるケースもございます。
より詳しく知りたい方は文末の問合せ先アドレスまでお問合せください。
ガス雰囲気炉に用いられるガスの種類:
不活性ガス・・・Ar、He
中性ガス・・・N2
酸化性ガス、脱炭性ガス・・・O2、H2O、CO2
還元性ガス・・・H2、CO、CH4
浸炭性ガス・・・CO、CH4
窒化性ガス・・・NH3
次回は真空炉について紹介いたします。
弊社の編集した熱処理資料提供
我々には、過去お客様にご提供し好評を得た熱処理資料がたくさんあります。
その中から今回「金型の簡易熱処理法」と題した資料を6回に分けて提供させて頂きます。
「金型の簡易熱処理法」の内容
1.熱処理設備
2.熱処理手順
3.金型鋼の鋼種と焼入れ性
4.熱処理作業標準:①炭素工具鋼 ②低合金工具鋼
5.熱処理作業標準:③高合金工具鋼 ④プラスチック金型鋼
6.熱処理作業標準:⑤熱間金型鋼 ⑥高速度工具鋼
今回は、「2.熱処理手順」 をお届けします。
下記よりダウンロードいただけますので是非ご覧ください。
熱処理に役立つ資料
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