【第2号】熱処理の分類
10月に入り急に気温も下がって参りましたが、体調如何でしょうか。
昨今の状況ですと発熱してしまうと、自分のみならず周りにも不安や誤解を与えかねないので、自身の体調管理にも特に気を配りたいところです。
さて、今回は熱処理の分類について紹介いたします。
熱処理の分類
熱処理を大きく二つ分類すると、品物全体の特性を変える「一般熱処理」と表面だけ特性を変える「表面処理」に分けられます。
「一般熱処理」の中にはさらに焼なまし、焼ならし、焼入れ、焼戻し、サブゼロ処理、析出硬化処理などがあります。
「表面処理」には、炎焼入れ(バーナー焼入れ)、高周波焼入れ、レーザー焼入れ、浸炭焼入れ、浸炭窒化焼入れ、窒化処理、軟窒化処理、水蒸気処理、炭化物被覆などがあり、表面処理はさらに表面硬化熱処理、表面強化熱処理、表面潤滑化熱処理、表面改質熱処理に分けられます。
表面処理の中には炎焼入れや高周波焼入れのように、処理物を局部的に加熱することで硬化させるシンプルなものもありますが、他の多くは処理後に表面の化学成分を変化させることで硬化させる複雑な処理となります。
また、一般熱処理、表面処理以外では、ビーム溶接や圧接、ロウ付けといった「熱加工」として位置づけられる処理もあります。
弊社サーマルグループでは50種類以上の用途に合わせた設備を取り揃えておりますが、残念ながら全ての金属熱処理に対応できるわけではありません。
下記URLに熱処理の分類と共に、弊社対応可能な熱処理についてまとめておりますのでご参考にしてください。
*対応可能に位置づけられていない処理に関しましてもご相談承っておりますので、お困りのことございましたら是非下記連絡先までご連絡ください。
次回は、材料や目的で変わる熱処理についてご紹介していきます。
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