【第5号】熱処理設備についてと資料提供
この年末年始皆様いかがお過ごしだったでしょうか。
私は人込みを避け、近くの神社を参拝した程度です。
運動をする習慣もなく、お酒もたしなみますが、体は大きくなりました。
50才を超えても人間は成長するものだと、感心する今日この頃です。
皆様の中にも同じ成長を感じられる方も多くいらっしゃるかと思います。
何かと周りはうるさいですが、ともに頑張りましょう。
さて、今回は前回に引き続き熱処理設備のお話です。
熱処理設備の雰囲気について
第4号では熱処理設備を大別するために、熱源にどんなものがあるかご紹介させて頂きました。
今号では、熱処理設備の雰囲気に関して触れたいと思います。
熱処理において問題になるのが、鉄・非鉄にかかわらず酸化物ができ次工程の加工の邪魔となります。
そのため、酸化物ができないための工夫が我々 熱処理設備メーカーに課せられた大きなテーマとなっております。
熱処理設備は、大別して3種類に分けられます。
(1)大気炉
(2)ガス雰囲気炉
(3)真空炉
【大気炉】
現在我々が生活するこの空気中で加熱する設備です。
この空気中の酸素が加熱されることにより、処理物表面に酸化物ができます。
酸化を防ぐためには、設備ではなく処理物にいろいろな工夫が必要です。
例えば・・・
*ステンレスの箔もしくは封筒状のものに包む
酸素に触れる絶対量が減りますので、酸化物が減ります。
*特殊な耐熱性の塗料を塗る方法
*箱詰法
耐熱容器の中にダライ粉や炭などを入れその中に処理物を埋めて(置いて)処理し、酸化を防ぎます。
どれも処理前の手間と時間が掛かりますが、大気炉は他の設備に比べて安価であることが最大のメリットです。
次回は、ガス雰囲気炉・真空炉についてご案内致します。
弊社の編集した熱処理資料提供
我々には、過去お客様にご提供し好評を得た熱処理資料がたくさんあります。
その中から今回「金型の簡易熱処理法」と題した資料を今回から6回に分けて提供させて頂きます。
「金型の簡易熱処理法」の内容
1.熱処理設備
2.熱処理手順
3.金型鋼の鋼種と焼入れ性
4.熱処理作業標準:①炭素工具鋼 ②低合金工具鋼
5.熱処理作業標準:③高合金工具鋼 ④プラスチック金型鋼
6.熱処理作業標準:⑤熱間金型鋼 ⑥高速度工具鋼
今回は、「1.熱処理設備」 をお届けします。
下記よりダウンロードいただけますので是非ご覧ください。
熱処理に役立つ資料
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